バックアップとは
PCにおけるバックアップとは、PC内部の重要なデータ(写真、動画、ドキュメントなど)を、外付けSSD/HDDやクラウドストレージなどの別の場所に複製して保存することを指します。これを行うことで、万が一PCが故障したり、ウイルスに感染したり、誤操作によってデータが消失した場合でも、バックアップしておいたデータから元の状態に「復元」できるため、大切なデータを失うリスクに備えることができます。
Histcopy の概要
概要
Histcopy は Windows 用の高速・自動ファイルバックアップツールです。作者の長年のシステム運用の中で、システム障害時に本当に役に立つバックアップが取れるツールとして開発し、実際の業務で利用してきました。プロフェッショナル向けのツールですが、プライベートでも便利に使えるようになっています。
動作環境
- Windows 11 以降
 - Windows Server 2016 以降
 
エディション
| 動作モード(エディション) | 機能 | 扱い | 商用利用 | 試用期間 | サポート | 価格 | 
|---|---|---|---|---|---|---|
| ライト版 | 基本機能のみ | フリーソフト | 可 | - | - | 無料 | 
| スタンダード版 | 全ての機能 | シェアウェア | 可 | 2週間 | あり | 1,200円/年~ | 
設定画面で動作モード(エディション)を切り替えて使用します。
Histcopy の特徴
履歴の保存
Histcopy は、基本的にはバックアップ元とバックアップ先を同じ状態に保ちます(robocopy のミラー処理と同じ動作をします)。ただし古いファイルは削除せずに別の場所(履歴フォルダ .history)に保存します。誤ってファイルを更新・削除した場合でも、簡単に元のファイルを復元することができます。

高速処理
- 更新日時・サイズに変更がないファイルはコピーが省略されます。2回目以降は非常に短時間でバックアップを行うことができます。
 - バックアップ元のファイルを移動・リネームしたとき、それに追従してバックアップ先のファイルも移動・リネームされます。以下のことが可能になります。(スタンダード版のみ)
- バックアップ時間の大幅な短縮
 - バックアップの履歴保存に必要な容量の節約
- 履歴の長期保存
 - バックアップメディアの費用削減
 
 
 - マルチスレッド処理により、フォルダスキャン、および小さなファイルのコピーを、約3倍高速に処理することができます。(スタンダード版のみ)
 

データの信頼性向上
毎回少量ずつバックアップ元とバックアップ先のファイル内容を比較(検証)し、差異がある場合は自動的に修復(再コピー)します。ドライブの故障や、データ化けが発生しても、データを失わずに済む可能性が高くなります。(スタンダード版のみ)
自動実行
設定画面から簡単にスケジュール実行を設定できます。一度設定すれば、あとは自動で確実にバックアップを取ることができます。

長いパス名に対応
260文字超の長いパス名に対応しています。
コマンドラインツール
自動化に便利なコマンドラインツールです。robocopy と同じ感覚で利用できます。